共著論文がPhysical Review Fluidsに採択され、出版されました。主に東北大の浅野さんの仕事で、振動板による音波の伝搬が、気液転移によりどのような修正をうけるか大規模な分子動力学法により解析したものです。気液共存線について、相図上で連続転移となるように横切った場合と一次転移となるように横切った場合で相転移が音波に与える影響が異なることを見出しました。一方で、実験で見られるような気泡の存在下における音波の振動数の変化は見られませんでした。もし気泡の多体効果が効いているのであれば、さらなる大規模計算が必要となります。
Effects of vapor-liquid phase transitions on sound-wave propagation: A molecular dynamics study
Authors: Yuta Asano, Hiroshi Watanabe, Hiroshi Noguchi
Phys. Rev. Fluids 7, 064302 (2022)
https://doi.org/10.1103/PhysRevFluids.7.064302