共著論文が出版されました

共著論文が出版されました。主に物性研の浅野さんによる仕事で、分子動力学法により音波解析を行いました。

流体中に音波を発生させると、振幅が小さい、もしくは周波数が低いところでは線形波になりますが、振幅を大きくしたり、周波数を上げたりすると非線形性が見えてきます。その非線形性を取り込んだBurgers方程式と比較したところ、非線形性の弱いところではBurgers方程式ときれいに一致しており、高周波側でずれはじめるところまで見えています。また、Burgers方程式と比較することで減衰係数が評価できることも示しました。MDによる音波解析の基礎となる仕事だと思います。

Authors: Yuta Asano, Hiroshi Watanabe, Hiroshi Noguchi
Molecular dynamics simulation of soundwave propagation in a simple fluid
Published Online: 23 September 2020
J. Chem. Phys. 153, 124504 (2020);
https://doi.org/10.1063/5.0024150